No. 045
紫という色は、自然界にない色ではありませんが、
分量としては少なめですよね。
だから、紫色だけでアクアリウムを作ろうとすると、
非現実的で、場合によってはキモチワルイものになりがちです。
そこをうまいこと仕上げるのが、中川卓の腕の見せ所。
まず砂ですが、レンガを砕いたような赤紫色のものを用意しました。
粒がある程度大きなものを使ったのは、
アクアリウム全体をレンガ造りの花壇に見立てたかったからです。
そのレンガの花壇の中に、
アクアリウムプランツを敷き詰め、
そこに紫色のアートフラワーを乗せて
お花畑をこしらえました。
アクアリウムプランツにはところどころグリーンの部分もあるので、
全体としてのバランスが取れて、
パープルなアクアリウムとしては自然な印象に仕上がりました。
アートフラワーは、敢えて花びらの部分を水上に飛び出させています。
こうすることで、水中の世界と陸上の世界を繋ぎ、
バランスを取っているのです。
アクアリウムプランツとアートフラワーは
容器の奥側に配置し、
手前側はレンガを多く見せて、広いスペースを確保しました。
ここが魚が泳ぐスペースになります。
魚が泳ぐスペースをどのくらい確保するのかも
創作アクアリウムの大きなポイントの一つです。
魚は体が白く、ヒレが赤いベタを入れました。
パープルの世界で、
ベタの白がよいアクセントになっているのがわかると思います。
作り方は本の71ページに詳しく載っていますので、
参考にしてくださいね!
なお、『暮らしを彩る小さなアクアリウム』をまだお持ちでない方は、
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『暮らしを彩る小さなアクアリウム』
(アクアリンク株式会社代表 中川卓 監修)
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小さなアクアリウム【夕焼け】