No. 095
東京にある某ダイニングレストラン。
入り口を入ったお客さまは、
目の前にそびえ立つ巨大な水槽に、感嘆の声を禁じ得ないでしょう。
幅6m 高さ4mという、全国でも類を見ない大きさの
私たちアクアリンクが誇る特殊水槽です。
しかし、ここで注目してほしいのは、巨大さよりもむしろ見せ方。
せっかくの巨大水槽なのですから、
全てをそのまま見せればいいように思われますが、
敢えて檻のような格子状のフレームを装着しました。
つまり、水槽の一部を隠してしまったわけです。
水槽の正面は、
かなり太めの縁取りで6分割されてしまったことになります。
この格子なしで水槽をそのまま見せるのとは、
受ける印象がまるで異なるのをおわかりいただけるでしょうか。
この格子が担っている役割は、
重厚感を増すことと、心理的な距離感を遠ざけることです。
これがあることによって、
この格子の中のものの希少性や、手の届かないものであるという距離感、
そして「危険な匂い」のようなものが演出されます。
格子には非常に凝ったラグジュアリーな装飾が施されているので、
高級感もよりいっそう強調されています。
水槽の中には、巨大な岩礁が構築され、
その周りをウミガメ、サメ、その他大小のたくさんの魚たちが泳ぎ回っています。
さながら竜宮城のようです。
6つの分断された水槽面をこれらの魚たちが移動していく様子は、
映像の世界で注目を浴びている、
マルチスクリーンのプロジェクションマッピングのような
効果ももたらします。
これほど大きな水槽は、なかなか他の場所に置くことは難しいでしょう。
しかし、この格子フレームはどのような大きさの水槽にも
応用できるテクニックです。
豪華なフレームやポップなフレーム、アンティークなフレームなど、
それによってあなたのアクアリウムの印象ががらりと変わりますから、
いろいろ考えてみると楽しいと思います。
なお、このような巨大水槽の場合、
メンテナンスの方法は通常の小型中型の水槽とは全く異なります。
私たちアクアリンクには潜水士のスタッフも多く、
このような大型の水槽でも難なく管理していける特別な技術を持っています。
ですから、大型の水槽でも安心してアクアリンクにおまかせください!
ではまた!
小さなアクアリウム【夕焼け】