No. 024
世界的に見ても、人口が都市部に集中するという傾向は止まりません。
都市に住む、ということは、
自然と離れて暮らす、ということです。
都市に住めば、自然と触れ合う機会は減ります。
子どもの教育上、自然と触れ合って育った方がよいとわかっていても、
現実的にはその場所がありません。
少しワイルドに遊んでたくましく育ってほしいと思っても、
街には危険がいっぱいで、安心して遊ばせることもできません。
普通に暮らしているだけだと、
見かける動物はペットして飼われている犬や猫くらい。
魚に至っては、食卓に上った姿を見るくらいで、
泳いでいるところさえ見ることなく過ごしてしまうような生活です。
その魚がどこからどうやってそこへということに想いを馳せることもなく、
ただ食べて消費するだけ。なんだかなあ、と思うのです。
学校で「お魚を描いてみましょう」と言われて
シャケの切り身を描いた子がいるっていう、笑うに笑えない話もあります。
水族館へ行く、という方法はとてもよいと思います。
そこで知ることは実にたくさんあるでしょう。
でも、そうしょっちゅう水族館へ足を運ぶわけにもいきませんよね。
時間も使うし、入場料だってバカになりません。
でももし、家にアクアリウムがあったらどうでしょう?
水槽を覗き込む時の
子どもたちの表情や驚嘆の声、歓声を思い出してみてください。
自分の知らない世界がそこにあるという興奮、
そして知りたいという本能的な好奇心。
私たちアクアリンクでも、
小さなお子さんがいるご家庭に水槽を設置する機会は多いです。
あるご家庭では、1才に満たない赤ちゃんが、
水槽を見るなり目をまん丸くして歓声を上げる場面にも出会っています。
これにはご両親も本当に驚かれていました。
言葉なんていらない、本能に直接訴え、
刺激や活力、安定や癒しを与えてくれるのがアクアリウムの世界なのです。
そして前回書いたように、犬や猫などのペットを単独で飼うのとは違い、
アクアリウムはその生き物たちが暮らす世界を
そっくりそのままを持つことになります。
そこでは様々な水の生き物たちが、それぞれに関わり合いながら成長し、
老いたら死に、しかし新しい命が生まれ、
ぱっと見は同じように見えても日々変化しています。
ある程度大きくなったお子さんなら、
水槽の世話を全部任せてみたらどうでしょう?
ちゃんと手をかけてあげれば、
水槽の中の世界は生き生きとして、全てのことがよい方へ回るでしょう。
しかし世話をサボれば、中の生き物たちはどんどん元気がなくなっていきます。
そういう世界に関わらせてあげること、大切だと思いませんか?
そして団らんタイム。
クマノミのニモは随分大きくなったねえ、
うん、だってちゃんと世話してるもん、
次はもう少し大きなお魚も欲しいわね、
じゃあ、アクアリンクさんに相談してみようか、
わーい
なんていう、和やかな家族の時間が目に見えるようです。
むかしむかし、水槽は単なる飼育箱に過ぎませんでした。
しかし、水槽は優れたインテリア家具であり、
優れた機能家具であり、
そしてお子さんや家族に豊かな時間を提供する魔法の箱でもあるのです。
子どもや家族のためにもアクアリウムを。
そして私たちアクアリンクに、ぜひそのお手伝いをさせてくださいね。
ではまた!
小さなアクアリウム【夕焼け】