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淡水魚【外国産グッピー 国内産グッピー】に迫る!

No. 016

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グッピーはメダカの仲間。よく見ると上半身(?)はメダカそのものでしょ。
ただしお尻が立派、素晴らしいヒレを持っています。
お化粧をして着飾ったメダカ、って感じですね。
色とりどりで華やかなのはオス。メスは地味です。
人間界以外ではオスの方が華やかできれいという例が圧倒的に多いですね。
選択権がメスにあるんですね。オスはモテなきゃいけないので、華やかなんです。
養殖でかけ合わされて、いろいろな色や模様のものが存在するので、
それを選ぶ楽しみもあります。
もともと淡水と海水の混じり合うところに生息していたので、
水質にもおおらかで、初級者でも飼いやすい部類の魚です。
だから、まずはグッピーから!っていう方、多いですよね。

さあここからがグッピーの奥深さのお話です。
今までご紹介してきた熱帯魚も、「飼いやすい」とご紹介したものが多かったですよね。
グッピーはそれに加えて「繁殖しやすい」のです!
というか、繁殖しないようにする方がずっと難しい!というくらい簡単に繁殖できます。
オスとメスの「つがい」で水槽に入れておけば、
ほとんどの場合メスは定期的(月に一度くらい)に出産します。
「出産」という言葉を使ったのは、
実はグッピー、卵で産むのではなくて、稚魚を産むんですね。卵胎生と言います。
ベテランのグッピー母さんになると、一度に150匹くらいの稚魚を産むんですよ。

ここで勘のよい方なら「お?」と思ったのではないですか?
掛け合わせていろいろな色や模様…
繁殖しやすい…
なら自分で掛け合わせて、色や模様をコントロールできるんじゃないの?
そうなんです!正解です!
かけ合わせて自分だけのオリジナルグッピーができちゃったりするんです!
錦鯉っていますよね。
模様や大きさや形などをコンテストで競い、
立派なものには目玉が飛び出るような価格がついたりします。
ちょうどそれと同じような世界がグッピーにもあるんです!
しかもどんなのとどんなのをかけ合わせると
どんな色や模様になるのかというノウハウが蓄積されているので、
それを知っていれば、ある程度狙ってその色や模様を実現できるんです。
どうですか?魅力的でしょ?

奥深い話はまだまだあります。
グッピーは繁殖しやすいと言いましたよね?
一度にたくさんの稚魚を産みます。
けれどグッピーは雑食なので、親グッピーが子グッピーを食べてしまったりします。
そうならないためには子グッピーを隔離してあげればよいのですが、
そうすると今度は数が増えすぎてしまいます。
だってほら、毎月100匹ずつとか増えていくわけですから。
そうならないためには、親が子を食べるという
人間からするとちょっと残酷なできごとも見逃さなくてはいけません。
しかし下手をすると全部食べられちゃうかもしれないというジレンマ…
これがですね、水槽内の環境がうまくコントロールできれば、
そこに自然と生態系が機能し始めるんですね。
つまり産まれるグッピーと失われるグッピーの数のバランスがとれて、
水槽内には常に同じくらいの数のグッピーがいる、という状態が保たれます。
どうですか?これにもトライしてみたくなりません?

ここまで読んでグッピーにトライしてみたくなったあなたへ、
グッピーを手に入れる際の豆知識を。
現在流通しているグッピーには、外国産のものと国内産のものがいます。
外国産のものは、値段が安く、国内産は少々お高め。
外国産は大量に飼育するため、病気に感染している可能性もやや高くなり、
その点は注意が必要ですが、
どちらもグッピーであることには変わりなく、
それぞれに合った環境の水槽ならば同じように飼うことができます。
ただ注意してほしいことは、
外国産と国内産を一緒に飼育しないこと。
外国産グッピーが持っている菌に国内産グッピーは耐性がないので、
あっという間に全滅、ということもあり得ます。
だから、最初に外国産か国産かどちらかを決めたら、
他方のグッピーは入れないようにしてくださいね。
全滅なんて、悲しいですものね。

いかがでしたか?
アクアリウム初級者用の観賞魚と思われているグッピーですが、
なかなか奥深いでしょ?
まさに「熱帯魚はグッピーに始まりグッピーに終わる!」
もちろん私たちアクアリンクは、
今まで数えきれないほどのグッピーたちとつき合ってきてますので、
グッピーのことならなんでもきいてくださいね!

ではグッピー! もとい、グッバイ!
またね!

次回予告
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