No. 053
とある上場企業のエントランス。
ちょっとした待合スペースを兼ねています。
訪ねてきたお客さまを歓迎するのは、2台のアクアリウム。
少し距離を隔てて、壁にぴったりと埋め込まれています。
大型のアクアリウムを一つにするのではなく、
分割してツインで設置することのメリットは、
これまでの事例の中でも何度かお話ししてきましたが、
覚えてますか?
そう、一つはその方が圧倒的に低コストになること、
もう一つは、
分割すればそれぞれ別のコンセプトのアクアリウムにできること、
でしたよね。
今回もそのメリットが存分に生かされています。
ここの社長さんは、もともとアクアリストで、
金魚の飼育が趣味。
ですので、右側は金魚が泳ぐ水草水槽になっています。
そして、左側はトロピカルな熱帯魚たちのアクアリウム。
一緒にしちゃうとハチャメチャなアクリウムになってしまいますから、
しっかりとコンセプトを分けているのですね。
それでですね、ちょっと見てください。
それぞれの水槽は、中の魚に合わせて、
固有の水中デザインになっています。
ともにグリーンの水草を使っていますが、
使っている水草の種類も異なります。
でもちょっと離れて、二つの水槽を同時に眺めてみると、
二つの水槽のデザインは
調和のとれた対称形になっているのがわかると思います。
ここまできっちり詰めていくのが、
私たちアクアリンクのデザイナーズ水槽なのです。
今回のポイントは、設置した高さ。
だいたい床から水槽の下まで1200mmくらいに設定しました。
立って眺めるのにちょうどいい高さです。
ただ、この高さの決定には色々な要素がありまして、
今回の場合重視したのは水槽のスケール感。
この水槽のハイト自体はそれほどでもありませんから、
設置する高さによってはとても小さい水槽に見えてしまうのです。
でも、スケール感たっぷりに見える絶妙の高さというものがありまして、
設計の段階できちっとそこを狙っていくわけです。
その絶妙の高さには不文律があるわけではなくて、
空間の中でのバランスの問題だったりもしますから、
センスとともに膨大な経験が必要なんですよね。
で、どうですか?ぜんぜん小さな水槽には見えないでしょ?
こういうところも、私たちアクアリンクならではのノウハウなんです。
この空間の配色は、もともとブラックとベージュ。
それはそれでシックでよいのですが、
ちょっと地味なのは否めません。
普通なら、ちょっと淋しいから観葉植物でも、
ということになるのでしょう。
またはちょっとカラフルな絵画を飾ったり、
モニタースクリーンに環境映像を映し出したり、
ということもあるかもしれません。
でも、よくよく考えてみてください。
ここに挙げた三つ、全部アクアリウムが担うことができます。
アクアリウムって、インテリアとして本当に優秀なんです。
この会社は、社長さんが金魚を飼っている方でラッキーでした。
だって、アクアリウムの導入に躊躇しませんでしたからね。
長くなってきましたけど、もう一つ。
このオフィス、高層ビルに入っています。
高層ビルっていうのは、このようにアクアリウムを設置する場合も、
耐震や転倒、破損、漏水などに関する基準がとても厳しいんです。
そんな厳しい基準も楽々クリアできる技術が
私たちアクアリンクにはあるということも
最後に付け足しておきますね。
ではまた!
小さなアクアリウム【夕焼け】