No. 032
西麻布にある、とある高級クラブ。
店内の真ん中にドンと置かれた円柱型の水槽が今日の主人公です。
円柱型の水槽は以前にもご紹介しましたよね。
覚えてますか?高さ5mの巨大円柱型ステンドグラス水槽。
クレーンでメンテナンスするやつ。
今日のは同じ円柱でも、
あれとはまったく違うコンセプトで作られた水槽です。
普通の円柱型水槽は、
円柱の台の上に円柱型の水槽が乗り、
その上に円柱型のカバーをつけるという三層構造になっています。
あの巨大円柱型水槽もそうでしたね。
しかし、今回のは水槽が円柱型ではないんです。
四つの四角い水槽を対角に配置し、
その周りをミラーパネルで覆っているという変わり種。
水槽部分を一つの大きな円柱型ではなく
四つの小さな四角い水槽に分けること利点は幾つかあります。
まず一つは、コストがめっちゃ安くなるんです。
水の重さ、水圧ってすごいんですよ。
ですから、大きい水槽は小さい水槽に較べると
よりぶ厚いパネルを使わなければいけないし、
接合部もガッチリとさせなければいけません。
これにけっこうコストがかかっちゃうんですよね。
ですから、小さな水槽に分けたほうが、
ずっとコストを抑えられるのです。
もう一つは、分けた水槽それぞれに
別のコンセプトを持たせることができちゃうこと。
一つの水槽だと、
海水魚と淡水魚を一緒に入れることはできないし、
深海の魚と浅瀬のサンゴを一緒にするのもチグハグだし、
サメを入れたら他の魚は食べられちゃいます。
しかし、水槽が分かれていれば、
それぞれ別のコンセプトの水槽にできるというわけです。
海水魚と淡水魚、深海魚とサンゴ、サメと他の小さな熱帯魚が
同時に見らるようになるわけですね。
今回は、水槽ごとのコンセプトをより明確にしてみました。
水槽の照明の色を対角面ごとに赤と青に分け、
赤い水槽には赤い魚、青い水槽には青い魚を入れて、
変化と統一性を演出しています。
そして、水槽の周りをミラーパネルで覆ったところがミソ。
これがミラーでなくて、普通の化粧パネルだったらどうでしょう?
きっと四つの四角い水槽が独立して小さく見えてしまいますよね。
ミラーパネルにしたことによって、
水槽を見ると同時に、
ミラーへの店内風景の映り込みも同時に目にすることになります。
そうするとあら不思議、
四つの水槽に連続性が生まれて、
より存在感のある水槽として感じられるのです。
どうですか?
こういうところまできっちり実現していくのが
私たちアクアリンクの「デザイナーズ水槽」なのです。
照明の色に関しては、
今回は赤と青を使いましたが、
他のどんな色でも使えます。
紫とかピンクとかの変わった色だと
魚によくないんじゃないか?
って心配する方もいらっしゃるかもしれませんが、
ご心配なく。大丈夫なんです。
この、複数の水槽を多面的にレイアウトするという手法は、
ご家庭の水槽に応用しても楽しいと思います。
円柱に限らず、三角柱とかにしても面白そうですね。
西麻布の高級クラブにあるようなタイプだから
きっと高いんだろうなと思っちゃうでしょうが、
意外や意外、かなりお安く導入できちゃいます。
私たちアクアリンクなら、
どんな形の水槽であろうとミリ単位のご要望にお応えできますので、
ぜひご用命くださいね!
ではまた!
小さなアクアリウム【夕焼け】