AQUALINK アクアリンク MAILMAGAZINE

淡水魚【ベタ各種】に迫る!

No. 040

07_04Thu_fleshfish

ベタは、もともとタイのメコン川流域に生息している熱帯魚。
ベタ、というベタな名前も、タイの方言に由来するそうです。
さまざまな種類の色や模様、大きく美しいヒレを持ち、
昔からとても人気のある熱帯魚です。

メルマガ水曜日の「小さなアクアリウム」には、ベタが繰り返し登場してますよね。
実はこのベタ、ラビリンス器官という特殊な器官を持っていて、
なんとなんと水面から顔を出して、空気中の酸素を取り込むことができるんです。
ほかの魚は、エラ呼吸で、水中の酸素しか取り込むことができませんよね。
だから水槽には循環濾過装置をつけて、
いつも酸素たっぷりの新鮮な水にしておく必要があるんです。
でもベタは、それがなくてもへっちゃら。
だから大袈裟な装置なんてつけられない、
自作の小さな創作アクアリウムにぴったりの魚なんです。
(汚い水ではアレなので、お水はちゃんと換えてあげてくださいね)

そして、見かけによらす喧嘩っぱやいヤツでありまして…
なんでそんなに喧嘩っぱやいのかというと、
そうなんです、よくありがちな縄張り争いってやつなんですね。
ベタのオスは、とても縄張り意識が強いんです。
自分の縄張りに別のオスが侵入すると、すぐ喧嘩をふっかけます。
ちょこっと突っついてお終いというようなかわいらしい喧嘩ではなく、
ときには命の奪い合いになります。
せっかくの美しいヒレもボロボロになります。
だから、複数のベタのオスを同じ水槽に入れないというのは、
アクアリストの常識。
覚えておいてくださいね。

原産国のタイでは、この「闘魚」ベタの激しい性格を利用して、
敢えて闘わせ、その勝敗を賭けの対象にする、ということも行われていました。
強いベタを求めて品種改良が盛んに行われ、
その副産物としてさまざまな美しいベタが誕生した、という話もあります。
日本でも、闘犬とか、闘鶏とか、ありましたよね。
動物愛護上は決してお勧めできませんが、
娯楽としてはそんな楽しみ方もあったということです。

そういう注意点を除けば、ベタはとても飼いやすい魚。
ならば、あの美しさを放っておく手はありません。
代表的なベタの種類だけを見ても、
美しく揺らめく立派なヒレを持ち、
カラーバリーションも豊富な「トラディショナル」
王冠のようなギザギザのヒレを持つ「クラウンテール」
それらよりさらに立派なヒレを持っている「スーパーデルタテール」
などなど、形や色や模様はさまざま。
ぜひお気に入りのベタを探してみてください。
私たちアクアリンクの本
「暮らしを彩る小さなアクアリウム(中川卓監修)」の
164~165ページでもたくさんのベタをご紹介していますので、
そちらもぜひお読みくださいね。

ではまた!

次回予告
小さなアクアリウム【夕焼け】

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