No. 079
今日ご紹介する魚は、エンゼルフレンチ、ではなくて、
「フレンチエンゼル」。
これまでにご紹介してきた「タテジマキンチャク」や「アデヤッコ」と同じく
「ヤッコ」と呼ばれるグループの仲間です。
平たい体つきで、ひらひらと泳ぎます。
もう少し丁寧に言う名前だと「フレンチエンゼルフィッシュ」。
和名は「キホシヤッコ」。「黄星奴」ですね。
ブルーがかった濃いグレイの体にイエローの細かい模様が入っています。
タテジマキンチャクやアデヤッコに劣らぬ美貌の持ち主で、
アクアリストの間ではとても人気のあるヤッコです。
フレンチエンゼルも、最大で40cmくらいまで大きくなる魚ですので、
水槽は大きめの方がよいです。
ヤッコの仲間は縄張り意識が強くて、
同種や近親種同士ですぐ喧嘩になりますから、
単独での飼育が原則、というのも今までのヤッコたちと同様。
しかし敢えて、たくさんのヤッコを同じ水槽に入れて、
縄張り意識を奪って飼う、という力技がないわけでもないので、
やってみたい方は自己責任でどうぞ。
なんて言うとちょっと冷たすぎるので、
私たちアクアリンクにご相談ください。
そういう飼い方だと水槽も汚れやすくなるので、注意してくださいね。
ここまでのヤッコたちがそうであったように、
フレンチエンゼルも子どもの頃は親と似ても似つかぬ模様をしています。
フレンチエンゼルの子どもは黒い体に黄色のラインの縞模様。
ヤッコの世界は、本当に誰が誰の子どもだかさっぱりわかりません。
こいつ本当にフレンチエンゼルになるのかなあという感じなのですが、
成長の段階で劇的な変化を遂げて、
ちゃんとフレンチエンゼルになるのです。
この変化の過程は実に興味深いので、
フレンチエンゼルの子どもを飼うことになったら
楽しみにしていてくださいね。
ではまた!
小さなアクアリウム【夕焼け】