No. 065
東京都内にある、とあるバー。
バーではあるのですが、
どちらかと言えば一般のお客さんを対象とした営業ではなく、
貸切のパーティーを中心に営業しているお店です。
パーティーというのは通常、スタート時刻の30分ないし1時間前くらいに
受付がオープンします。
受付を済ませたゲストたちは、ウエルカムドリンクを受け取って、
パーティーのスタートを待つわけですが、
知り合いが多いパーティーならよいものの、
そうでないときはこの時間がとても手持ち無沙汰。
そんな時にもほら、アクアリウムがあったら嬉しいじゃないですか。
どうぞどうぞ、ごゆっくりご覧くださいね。
ついでにこの待ち時間を利用して、
このアクアリウムについてご案内して差し上げましょう。
この水槽は、
幅2000mm、奥行200mm、高さ300mmと、
奥行と高さを抑えて、横方向に幅広い水槽になっています。
水槽って、中身は水ですから、
ハイト(高さ)を高くすると、どうしても水圧が高くなります。
そうするとどうしてもガラスなりアクリルなりの厚みをあげなければいけないので、
コストがかなり上がってしまうのです。
なので、同じ体積の水槽なら、ハイトを上げるよりも横に広げたほうが
はるかにコストがかからないのですよ。
これ、覚えておくと得しちゃうポイントですね。
横に広いアクアリウムには他にもメリットがあります。
それは視覚的な効果、いわゆる「パノラマ効果」。
テレビもしばらく前までは縦横比が4:3の画面でしたが、
いまは16:9の横長画面になりましたよね。
横長だと空間の広がりが感じられるのです。
アクアリウムだって、この視覚的効果を積極的に使わない手はありません!
鑑賞する面の面積だけでなく、縦横比も大きなポイントなのです!
そして、この先の工夫が私たちアクアリンクらしいところなですが、
水槽の中を何筋も泡が立ち上る仕組みになっています。
これで水槽の縦方向の広がりも演出され、
ハイトが詰まり気味なアクアリウムだという印象も一蹴されるわけです。
この例では海水の水槽らしくサンゴ礁を散りばめ、
青いライトで演出していますが、
水草の水槽にしてもナチュラルでシャレてると思いますよ。
では引き続きパーティーをお楽しみください!
それではまた!
小さなアクアリウム【夕焼け】