No. 070
今日ご紹介する魚は「ハチノジフグ」と「ミドリフグ」。
そう、あの美味しくて、でも毒が怖いフグの仲間です。
東南アジアの広い地域に生息しています。
レモンのような形の、
一目見てフグの仲間だとわかる丸っこい体つきをしています。
大きさは10cmくらい。ころころしています。
ハチノジフグは、
背中に黄色く縁取られた「8」の字の模様があります。
ミドリフグは、体の背中側半分がきれいな黄緑色をしていて、
黒い斑点がたくさんあります。
どちらもキョロっとした大きな目で
とても可愛い顔をしています。きゅん。
そんなかわいらしいハチノジフグとミドリフグですが、
飼育する上では気をつけなければいけない点があります。
川の河口付近など、
海水と淡水が入り混じっている水域を「汽水域」といいます。
汽水域では、普通の海水よりは塩分が薄く、
淡水よりも塩分が濃いという状態になっているわけです。
ハチノジフグやミドリフグは、この汽水域に棲む魚なのです。
便宜上、淡水魚の日の木曜日に紹介していますが、
本来は「汽水魚」という項目で紹介するべき魚なんですね。
ですから、彼らを飼育するには、
水槽の中にこの汽水環境を作ってあげなければなりません。
「淡水でも飼えますよ」と謳っている業者もありますが、
実は成魚になるに従って塩分を多めに必要とするようになるので、
淡水で短期間は飼えても、生涯にわたる飼育は難しいのです。
なんて書くと、えらく面倒なことのように見えますが、
要は薄めの海水を作ればよいわけなので、
それほど難しいことではありません。
ご心配でしたら、私たちアクアリンクに
「ハチノジフグを飼いたい」「ミドリフグを飼いたい」と
一言お伝えいただければ、
完璧に水槽をセッティングしますのでご心配なく!
汽水域に棲むフグの仲間には、他にも可愛い仲間たちがいますので、
いろいろ探してみてください!
なお、ミドリフグはゲームセンターの
UFOキャッチャーでも入手できたりしますが、
そういうのだとかなり弱ってる子もいるので気をつけてくださいね。
ではまた!
小さなアクアリウム【夕焼け】